大崩山 2016.11.17

おおくえやま・1643m 未登頂




祝子川渡渉点より大崩山山頂方向を見る。

歩行距離 7.7km
所要時間 7時間15分
累積標高差 (+) 1010m  (-) 1010m
コース 大崩山登山口08:15 → 大崩山荘08:45 → ワク塚分岐09:15 → 袖ダキ10:45
 → 上ワク塚11:10 → 坊主尾根分岐11:15 → 上ワク塚 → 袖ダキ → 
ワク塚分岐 → 大崩山荘 → 大崩山登山口15:30




山登り仲間の先輩から大崩山、尾鈴山、市房山、高千穂峰に登ったという話を聞き。自分も登ろうと4泊5日の予定で九州中央部にある、その高千穂峰以外の三つの日本ニ百名山に登る計画である。九州中央部付近の山は、これまで馴染みがなく初めての山域になる。大崩山を筆頭にその山容は険しく手強そうで登れるかどうかが心配だ。

余裕を持って初日は移動日にあてる。11月14日10:00自宅を出発し、今回はできるだけ高速道路を通り、時間を節約することにする。しかし中国自動車道、東九州自動車道を経て宇佐別府道路に入ったのであるが途中濃霧のため通行止めとなったので、大分農業文化公園ICで一般道に降りることを余儀なくされる。カーブが続く急坂を下り別府湾の海岸沿いにでて別府市街地を走る。信号待ちで車が前に進まなくなる。大分市街地から国道10号線に入り、犬飼というところから日向街道である国道326号線を南下する。

16:40ようやく大崩山登山口にほど近い、今夜の宿泊地である道の駅「宇目」に到着する。同駅は、大きなダム湖の畔の高台にある。付近の紅葉がとても綺麗だ。道の駅の売店で柚子1袋を買い、晩酌の焼酎割りに入れることにする。出発の前日、準備したおでんとポテトサラダが今夜の夕食だ。旅の初日の車上生活を満喫する。谷の中でテレビの電波も入らないし、今夜は家で録画しておいた映画でも見よう。

翌朝、道の駅「宇目」から再び国道326号線を少し南下し、右に折れ山深い山道を走り大崩登山口に向かう。途中で神秘的な雲海を見る。昨日は低気圧が通過し気象条件が雲海が出来るのに丁度いいのかもしれない。08:00大崩山登山口の道路わきに車を停める。

数台の車が駐車している。08:15大崩山登山口に入る。出発の時間が少し遅すぎたような気がする ・・・。
祝子川ぞいの起伏の少ない登山道を行き、ワク塚分岐に向かう。途中長さ数メーターの岩の斜面にロープが張ってある箇所を通る。下は断崖で滑って落ちたら終わりだ。緊張する。大崩山荘を通過する。
ワク塚分岐を過ぎ、祝子川を渡る。以前は橋が架かっていたそうだが・・・。岩伝いに対岸まで渡るのであるが岩と岩の間を飛び移らないといけない。躊躇していると・・・。ちょどそこにいた若者がお尻を押してくれて何とか岩を飛び移る。近くでNHKのクルーが撮影をしていた。自分の姿も撮影されたかも・・・。上の方に尖った岩峰は小積ダキだろうか?すごい迫力だ。それにしても険しすぎる。登れるかどうか心配になってくる。祝子川を渡り先に進む。緊張感が増してくる。さっきお尻を押してもった若者が言っていたが、やはり大崩山では遭難事故が結構起きているらしい・・・。

岩屋がある小積谷を行く。紅葉が美しい。小積谷を過ぎ、急傾斜の岩の上にかけてある梯子を慎重に登っていく。落ちたら終わりだ。神経を使う。道は険しい急登になる。急登を登り切ると。袖ダキ付近をトラーバースする道になる。登山道といえるような道はなく歩ける場所にリボンのマーキングがしてあるだけだ。マーキングを見失えば道に迷うに違いない。えらい所に来てしまったものだ・・・。無事に戻れるかどうか心配になってくる。袖ダキを通過する。断崖が見えてくる・・・。岩峰がいくつかあるが名前を調べる余裕がない。周辺には険しい山々が見える。道は広い尾根道になる。道が分かりずらくピンク色のマーキングをたどって歩く。
ようやく坊主尾根分岐付近まで来たところで時間を見ると、すでに12:30になっているではないか。中高年男性1人とすれ違う。小積ダキのほうに下っていく。山頂は目の前に見えておりあと30分でたどり着けそうであるが、下山の時間は日没の時間になりそなので無念であるが、安全を考えここで引き返すことにする。登ってきた道をたどり下山を始める。

袖ダキの下の付近を下山中、ヘリコプターの爆音が響きわたり下山中の自分の姿も確認している様子。そのうちそのヘリコプターは周辺を飛び回り、目の前の岩峰の真上でホバリングを始める。救助隊員がロープをつたって降下していく。遭難だろうか・・・。やがてヘリコプターは誰も救助した様子はなく飛び去っていく。祝子川の渡渉点の岩場まで下り休んでいるとガイドが先導する数人の延岡消防署の隊員がこちらに来る。遭難事故がありこれから救助に向かうという・・・。
15:30何とか無事に駐車場までたどり着く。大崩山は思ってたい以上に厳しい山であった。登頂を中止して正解だったかもしれない。山の様子がわかったので、大崩山登頂は次回の楽しみとしてとっておこう。

※ 萩〜道の駅「宇目」までの走行ルート(走行距離 - 423km)


※ 〜道の駅「宇目」〜道の駅「日向」までの走行ルート(走行距離 - 84km)



明日の尾鈴山登のため、国道362号線から海岸沿いに国道10号線を南下、延岡市街地を通過し18:00宮崎県日向市にある道の駅「日向」に到着する。道の駅のすぐ先にある日向サンパークの温泉「お舟出の湯」に入り疲れを癒す。温泉の座敷では中高年の同窓会が開かれ宴たけなわでにぎやかだ。宮崎の人は明るく陽気そうである。
その晩、車でくつろぎながらローカルニュースを見ていると今日、大崩山で遭難事故あったという。中高年グループのなかの男女2が、小積ダキを付近を下山中3mほど滑落して負傷したという。幸いも2人とも歩いて下山できる状態で、自力で下山したようだ。あのヘリコプターの救助隊員は、一旦降下して遭難者の怪我の具合を確認してから去っていったようだ。単独登山は自分だけが頼りなので明日も気を引き締めて尾鈴山に登ろう。



道の駅「宇目」で車中泊する。


道の駅「宇目」

険しい山道を走り大崩山登山口を目指す。


翌朝、大崩山登山口に向かう途中雲海を見る。

大崩山登山口から出発する。

小積谷ワク塚コースをとることにする。

登山口に入る。

登山口の案内板

渓谷沿いの道を行く。

沢を横切る。

巨岩がゴロゴロする祝子川沿い道を行く。

大崩山荘を通過する。

・・・

ワク塚分岐を通過する。


祝子川渡渉点から小積ダキを見る。

小積谷を行く。


岩屋がある。

小積谷を行く。

小積谷を行く。

・・・


・・・

避難岩屋もある。


袖ダキへの上り。登らずにパスする。



↑道なき道を行く。ハシゴが随所にある。
←岩の間の急登を登る。

二枚ダキだろうか?

中ワク塚?


上ワク塚に上るハシゴ?


坊主尾根分岐を通過する。


・・・


大崩山山頂まで残り30分の所で登頂を断念し下山を始める。

迷いそうな広い尾根道を下っていく。


道なき道を下る。

ヘリコプターの爆音がする。




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